実に素晴らしい、日本の伝統の食事。
今や、ほとんどの人が知らない、
かつて地域に根差した、食事の数々。
見ていて、
懐かしさがこみあげてくる本です。
この本は、
1970年年代くらいから20年くらいかけて
大正から昭和初期にかけて、食事をつくった人々である
当時80歳くらいのおばあちゃんたちを取材して
出来上がりました。
日本人が何百年、いや、何千年?かけて作り上げた知恵の結晶。
各地域の自然の生み出した四季折々の素材を、調理し、加工し、貯蔵した
食事がふんだんに掲載されています。
昔は、全国的に雑穀は普通に食べられていたようです。
ヒエやアワ、高きびが日常的に使われて
おやつや食事のメニューに使われていました。
今ではちょっと変わった料理?
と思われがちな雑穀のお料理も
当時の日本人の何でもない日常生活の一部だったようです。